【舞台人】AIとノーコードで農業DXを実現

こんにちは、広報の齋藤です!

今回は舞台ファームでDXなどを担当する、未来戦略部の吉永さんにお話を聞いてきました。

「未来戦略部」って?

一般的には経営企画室と似た働きを行う経営陣直属の部署。部門横断的な経営課題を解決する組織で、現場課題の特定・改善施策の策定・実施までを最速で行う。現在は20代の社員4名が所属。主にDX・広報・マーケティング・新規事業企画を担う。

経験0、独学で植物工場の栽培管理システムを築く

 吉永 圭吾 さん

茨城県つくば市出身。2021年岩手大学農学部を卒業。現在は未来戦略部でDX、共同研究など幅広い業務に従事。趣味は読書とラジオ。

最近のおすすめの本は「物価とは何か」、ラジオは「ゆる言語学ラジオ」ですって。ぜひチェックしてみて!

齋藤:吉永さん、今日はよろしくお願いします!

吉永:よろしくお願いします!

齋藤:まずは、いろいろなところで聞かれているかと思いますが、吉永さんが舞台ファームに入社したきっかけを教えてください。

吉永:新卒が経営直下のポジションで働けるという募集枠の中で舞台ファームを知ったことがきっかけです。

その際に、針生社長が会社説明をする動画を見て衝撃を受け入社を決意しました。詳しくはこちらの記事でお話ししています!!

齋藤:なるほど。0→1で何かを作り上げていく仕事がしたいと、記事にありましたが、まさに未来戦略部はピッタリな部署ですね。吉永さんは普段どんな業務をしていますか?

吉永:そうですね。まず、未来戦略部は経営陣と現場の間に立って課題を解決したり、新規事業を生み出す部門です。

会社の理想を実現するために基本何でもしていますが、私は主にDXや、共同研究、社外連携を担当しています。これらの業務は元々あったものではなく、自ら手を挙げて担当させてもらいました。

齋藤:社内でも吉永さんといえばDXで通っていますよね。業務をシステム化、効率化して助かった部署がたくさんあると聞きます。共同研究や社外連携についても教えてください。

吉永:共同研究については、東北大学と現在3つの研究を行なっています。1つは太陽の数十億倍の光を放つ放射光を使ってレタスの根を可視化するという研究です。実は農学部時代の卒業論文がイネの根の研究だったので少しその知識を活かしながら行なっています。

東北大学との共同研究

また、社外連携については随時社外の人とプロジェクトを進めています。最近では広告関係の方々と商品ブランディングの施策を進めていたり、他にもPR動画の作成や、インターンシップの企画など幅広くやっています。

齋藤:本当に「何でも屋」ですね!何か困ったことが起きると、吉永さんに相談してみよう。今日時間あるかな?などと現場からよく聞こえてきますよ(笑)

吉永:ありがとうございます(笑)DXについては、ノーコードツールを駆使してRPAや管理システムを作っています。

昨年12月に東北経産省の「TOHOKU DX大賞」にて美里グリーンベースの栽培管理システムを評価していただき審査員特別賞を受賞しました。

DX大賞で表彰を受ける吉永さん

齋藤:特別賞の受賞おめでとうございます。具体的には、どういった内容が評価されたのでしょうか?

吉永:次世代型植物工場「美里グリーンベース」では、播種から収穫までの栽培に関して、ハード面はロボットやAIを使った環境制御システムによって徹底的に管理されています。

しかし、「どこに・何を植えて・いつ収穫できるのか」という状況をリアルタイムに可視化する、ソフトウェア面での仕組みがありませんでした。

美里グリーンベースでは、多品目のレタスを90万株近く同時に栽培しています。且つ日本最大級の広大な敷地を全て目視で状況把握することは難しく、既存の製造業向けITツールではぴったりのものが存在しませんでした。

そこで、ノーコードツール1を使って日々の日報をアプリ化し、製造と販売の需給シミュレーションと生育状況をリアルタイムに可視化する仕組みを作りました。工場の中を上から俯瞰して見ることができるバーチャル工場を作ったようなイメージです。

実際に吉永さんが作成したシステム
  1.  ノーコードツールとは、プログラミング言語を使わずにアプリケーションやウェブサイトなどを作成できるツールのこと。ドラッグ&ドロップのような直感的な操作で、コードを書かずに機能を組み込んだり、デザインをカスタマイズしたりすることが可能。
    ↩︎

齋藤:外注せずオリジナルでシステムを組み上げたとはすごいですね!吉永さんは元々エンジニアリングのような業務が得意だったのですか?

吉永:私は大学時代農学部だったこともあり、実は入社までITについて基礎から勉強した経験がありませんでした。なので今回の実装に必要な知識は全てyoutubeやchatGPTに質問して独学で勉強していました。

あとは一部プログラミングコードを書いて実装した部分もありますが、そこも生成AIを使って実装しました。

齋藤:独学で!?勉強にyoutubeやAIを使うなんて、時代を感じますね。舞台ファームの針生社長もよくAIの話をしますよね。

吉永:そうですね。特にchatGPTをはじめ、生成AIを使って何かを作ったり勉強するのは当たり前になっていくと思いますね。

60歳を超えた社長が、誰よりも早く情報をキャッチしているのはいつも刺激を受けます。

社長に以前、「何か調べるときは英語でも検索しなさい」と言われたこともあり、基本的に何か調べるときは英語でも検索するようにしています。実際海外の情報の量とスピードが全然違うんですよ。

実は今回使ったノーコードツールも、当時は情報が日本語では充実していなかったので海外の記事を参考に勉強していました。

齋藤:本当に0から創り上げるって、大変でしたよね。尊敬します。ちなみに、このシステムは作成にどのくらい時間がかかったんですか?

吉永:仕組みを作ること自体は想像より難しくなかったので、原型は1ヶ月くらいで作ることができました。

ただ、実務できちんと使える状態にするため、現場の複雑なニーズをヒアリングしながら何度も改良していました。当時美里グリーンベースも立ち上がりの段階だったので、試行錯誤の連続でしたね。

でも美里メンバーはいつも明るく受け入れてくれるので、その雰囲気に救われていました。そこに「少しでも貢献したい!」という思いがあったので、全く苦ではなかったです(笑)

今も細かい要望や課題をすぐに教えてくれるので大変助かってます。

齋藤:現場社員とのコミュニケーションを丁寧に行なったからこそ、実用性の高いシステムが作り上げられたのですね!次に、DXで解決したい課題などはありますか?

吉永:美里グリーンベースをはじめ、舞台ファームにはまだまだデジタルの力で改善できる箇所が多くあります。

まずは紙の帳票と事務作業時間を少しでも減らすということ。また、データ化した情報を営業活用に生かす仕組みを作ること。つまりPLにしっかりと成果がのるような活動を続けていきたいです。

また、DXをしているといいながら厳密にはデジタイゼーションと言って、単なるデジタル化しかまだできていないのが現状です。新しいビジネスモデルを作ったり、変革するようなことができるように進めていけるよう、可能性を模索しています。

それと同時に、AI活用をもっと進めていきたいです。今、仙台市の取り組みの中でAIを使った事業創出を目指しています。植物工場をはじめ、農業にはAI活用できる領域が多いので、自身で勉強しながら他社とも連携し、さらなる業務効率化や事業創出を実現できればと思います。

画像引用元:Sales Renovation-DXとは?デジタル化にまつわる3用語を解説!https://salesrenovation.jp/blog/48

齋藤:実現すると思うとワクワクしますね(笑)

吉永:課題解決のため、試行錯誤するたびに、できないことができるようになっていく達成感。また、他のメンバーに喜んでもらえることがすごく嬉しいので、楽しいです(笑)

課題は山積みですが、まだまだ自分にできることはあります。DXに限らず、幅広くもっと理想を求めてがんばりたいと思います。

齋藤:舞台ファームの進化の要として、期待しています!ありがとうございました!

吉永:こちらこそ、ありがとうございます!

編集後記

吉永さんの原動力って何なのでしょう?みんなが喜んでくれることや、会社の進化に貢献できることなんですかね。頼られると、何倍もの力を発揮できるのだと思います。この記事を読む限り、しっかり者に見える吉永さんですが、ちょっと抜けているところがあったり、人間味を感じる部分もあります(笑)同じ人間なんだから、私たちにもできないことはないですね!【齋藤】

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